メールアイコン

お問い合わせ
プロジェクト依頼

GA4

Google オプティマイズ終了後にもGA4でABテストを行う方法

Google オプティマイズが終了したことで、ABテストツール選定に困っていませんか?

Google オプティマイズは 2023年10月1日から、無償版・有償版ともにサービス提供が完全に終了しました

それでは今後、ABテストはどのように行えば良いのでしょうか?

結論、無料でABテストができるツールは今のところないので、有料サービスへ切り替える必要があります。

本記事では、100社以上のUI/UX改善支援の実績があるコンサルティングファーム・株式会社メディアシアターが、あなたにピッタリのツールが選定できるよう、GA4と連携できるツールについて各サービスの特徴と、どんな利用者におすすめなのか、について解説いたします。

こちらの記事をご覧の方は、”WEBサイト改善の鉄則10項目”をまとめた資料も無料ダウンロードしていただけます。「WEBサイトをより良くしたい」「どこを改善すればいいのか分からない」といった方は、この鉄則も使って設計してみてください。

3つのABテストツール徹底比較

この記事を書いている2024年7月時点では、下記の3つのABテストツールがGoogleからGA4との連携を発表されています。

◆GA4と連携可能なABテストツール

・ABTasty(エービーテイスティ)
VWO(ブイダブリューオー)
・Optimizely(オプティマイズリー)

(引用:https://support.google.com/optimize/answer/12979939?hl=ja

Googleオプティマイズのようなアナリティクスと統合型のABテストツールは、現在開発中であり、いずれは今まで通り無料のABテストツールが利用出来るようになると想定できます。ただし、その機能がいつ使えるようになるかは明言されていません。

そのため、この3つの有料版ABテストツールの中からサービス利用を検討することが現実的です。

まずは上記で述べた3社を比較してみましょう。

◆GA4と連携可能な3つのABテストツールの比較

(2024年7月筆者調査時点)

この表から

・機能性・操作性を重視する方は、AB Tasty
・機能性・実績を重視する方は、VWO
・サポート・実績を重視する方は、optimizely

がおすすめであると判断できますが、その中でも、弊社は「ABtasty」を推薦します。なぜなら、ABtastyGA4との連携がより進んでいるからです。

それでは弊社が最もお勧めする「ABtasty」から順に3つのABテストツールをご紹介します。

 

①操作性を重視する方が使うべきツールは「AB Tasty」

◆「AB Tasty」のおすすめの方

・より高度な分析を行いたい方
・マウスのみで簡単に操作を行いたい方
・ウィジェット機能AI機能を使いたい方
・パーソナライズECサイトでの利用を考えている方

公式サイト:https://abtasty.gaprise.jp/

 

◆「AB Tasty」の特徴

特定のオーディエンスを対象に設定できる。
ノーコードでWebサイト上のあらゆるものを変更できるため、非エンジニアでも簡単に操作できる
・豊富なウィジェット機能を兼ね備えており、視覚的に魅力的なページ構成を展開できるため、UXを最適化できる
・AIを活用し、心理学的属性(購買行動など)およびエンゲージメントに基づいたセグメンテーションを行うことにより、顧客に最適なメッセージを訴求できる。
・ECサイトフレンドリーな機能(ウェブ接客機能)が充実している。

 

「AB Tasty」の事例

下記は、世界的食品メーカー「Danone」がABテストでログイン率178%改善した事例です。

Danoneは、フランスパリに本社を置きヨーグルトなどの乳製品を製造・販売している企業です。当初、優良顧客に特典を与えるロイヤリティプログラム登録画面では、「登録」と「ログイン」の CTA ボタンが同じポップアップで表示されておりサイト訪問者の混乱によりログイン率が低迷していましたが、「ログインセクション」と「プログラムに登録するフォーム」を明確に区別するタブシステムを導入した結果、ログイン率を178%改善しました。

情報・引用元:https://abtasty.gaprise.jp/resources/case-studies/dannon-loyalty-program

 

②実績を重視する方が使うべきツールは「VWO」

◆「VWO」のおすすめの方

・無料版でABテストを試してみたい方
・ヒートマップ、ウィジェット機能
を使いたい方
・ABテストツールとしての実績を重視したい方
・トラフィック量が少ない方(月10万UU未満等)

公式サイト:https://www.assion.co.jp/lp/05b/

 

◆「VWO」の特徴

特定のオーディエンスを対象に設定できる。
・月5万UUまでテストできる無料プランがある(無料版はサポートなし)
・課金プランはABTastyに比べると高価
・日本での導入実績多数
・ヒートマップ、その他豊富なウィジェット機能を利用でき、サイト訪問者の行動を可視化できる

 

◆VWOを使った事例

下記は、海外のEC関連企業「Vendio」がABテストで登録者数160%改善した事例です。

Vendioは海外の最大手アリババのグループ企業で、複数のECプラットフォームへの商品の出品を管理するEC出店者向けの無料ツールを提供する会社です。当初、ランディングページと登録フォームが一体のランディングページを使用していましたが、今回登録フォームを別画面に移す改善を実施しました。その結果、会員登録数が160%も改善しました。

ここからは筆者の推察ですが、フォーム一体型だと入力項目が小さく入力しずらい印象がありましたが、フォームを別のページにすることで大きく表示され入力しやすく感じられるようになり、その結果CVが伸びたのではないかと考えます。

情報・引用元:https://exidea.co.jp/journal/growth-hack-by-ab-testing

 

③高度な機能性を重視する人が使うべきツールは「Optimizely」

◆「Optimizely」のおすすめの方

・充実した機能手厚いサポート支援を受けたい
・ABテストを、迅速に/正確に行いたい方
・大規模な実験プログラムを行いたい方

公式サイト:https://optimizely.gaprise.jp/

 

◆「Optimizely」の特徴

・豊富な機能が備わっており、多様なタイプでのテストが検証できる。
・Google オプティマイズからの切り替え、プログラムの設定や拡大まで専門知識を持ったスタッフによる手厚いサポートを受けられる。
・Optimizely独自の統計エンジンにより、少ないサンプル数でも正確性を担保しながら迅速に検証結果を提供できる。
・ツール導入によって懸念される画面のちらつきや、読み込み速度SEOへの影響を極限まで小さくできる。

 

「Optimizely」の事例

下記は、日本の電気機器メーカー「Sony」がABテストで注文確認ページ到達率120%改善した事例です。

Sonyは、日本を拠点とし、主に電気機器をグローバルに提供する企業です。当初、買い物かご内で各商品の説明が詳細になされていましたが、顧客の購買判断を促進するため各商品の説明を簡潔にした結果、注文確認ページ到達率が120%以上に改善しました。

情報・引用元https://optimizely.gaprise.jp/case-studies/sony

 

ABテスト計測ツール変更前に行っておく3つの注意点

 

注意点①実行中のテストを終了する

まず、 実施中のテストは確実に終了させておきましょう

なぜなら、異なるツールでのデータ取得は計測結果が不正確になるからです。

例えば、同じ計測指標であってもツールによって計測の定義が変わることがあります。ページ読み込み時間を計測する場合、一方ではコンピュータ上での読み込み時間を計測し、他方ではユーザーのブラウザでの読み込み時間を計測する場合があります。この場合、同じ指標でも異なった数値が表示され計測結果が不正確になります。

そのため異なるツールを横断した計測は避けるため、Googleオプティマイズのテストは終了し、新しい計測ツールで計測を始めましょう。

 

注意点②過去のテスト結果を保存しておく

サービス終了後はいつ過去のテストデータが破棄されるかわからないので、過去のテスト結果は保存しておきましょう。

過去のテストデータを保存しておくことで、過去に行ったものと類似したテストを行ってしまう重複計測の問題を回避できます。

 

注意点③ABテストを実施する目的に立ち返って、テスト設計を行う

ABテストを行うことが目的となり、成果を出すという本質の目的を見失っている場合も多いので、ABテストを実施する目的に立ち返り、テスト設計を行うようにしましょう。ABテストの試行回数を増やしても本質的な顧客調査が疎かとなり、結果的に無益なABテストを繰り返しているというケースが考えられます。

再度ABテストを実施する目的に立ち返り、今一度新たな仮説を立ててみるなど、計測の再設計をしましょう。

 

まとめ

今回はgoogleオプティマイズの代替となる3つのAB テストツールと、3つの準備を紹介しました。

◆代替となるABテストツール

・AB Tasty
・VWO
・Optimizely

以上を踏まえて、自社の目的に適したABテストツールを選定していきましょう。

GA4とABテストを活用することによって中長期視点で売り上げを最大化するためには、データ分析の知見の高い会社に依頼することも検討することをお勧めします。Media Theterでは、1000を超える実績に基づく方法論を使用し、再現性の高いコンバージョン増加のためのご支援を行っています。ABテストツールの選定と共に、一度ご相談ください。

また、こちらの記事をご覧の方は、”WEBサイト改善の鉄則10項目”をまとめた資料も無料ダウンロードしていただけます。「WEBサイトをより良くしたい」「どこを改善すればいいのか分からない」といった方は、この鉄則も使って設計してみてください。

ABテストを行ってサイト改善したが、なかなか成果が上がらないとお悩みの方は、弊社が随時開催している「訪問型の無料勉強会」をご利用ください。勉強会ではみなさんのサイトに合わせた改善方法のご紹介や、勉強会でしか聞けない「1000を超えるご支援実績から生み出した成果方法論」や、ユーザー行動観察調査のプロが「ユーザー文脈を理解したWEBサイト改善方法」もお伝えしています。ご興味のある方はお気軽にこちらにお問い合わせください。

Media Theater公式ホームページ

 

この記事を書いた人
今井 麻菜
MediaTheateにて営業アシスタントをしています。セミナー開催やブログ執筆等を務めています。WEBマーケティング担当者の方に有益な情報をお届けしていきます。

人気の記事

最近の記事